はじめまして!庭乃桃(にわのもも)と申します。
この春からこちらで、「ヨーロッパの文化と食」をテーマにコラムを書かせていただくことになりました。
今回はその初回ですが、毎日のご飯作りや食事の時間がちょっぴり楽しくなるような、そんなコラムにしていければと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします♪
さて突然ですが、皆さんは、「ヨーロッパの食」というとどんなことをイメージされるでしょうか。
パン、パスタ、バター、チーズにワイン、ビール?
ソーセージにローストビーフ、シチューにコロッケ??
思い浮かぶものは、おそらく人によってさまざまではないかと思います。
でもよくよく考えてみると、私達の毎日の食卓にはヨーロッパ発のおいしい食べ物が実にたくさん登場しているんですよね。
今では世界中から多くの食材・レシピが日本へと入ってきて、ヨーロッパのお料理も当たり前のようにレストランや家庭で楽しめるようになりました。
また、食品保存や冷蔵の技術が進んでいるので、少しお金を出せば本場のものでさえ簡単に手に入るのが日本という国の素晴らしいところ。
製造技術そのものも知られるようになり、本場の味に近い製品を、自ら作って販売して下さるお店も増えてきています。
そういう意味では、私達日本人にとって、「ヨーロッパの食」は案外身近な存在だと言えそうです。
しかし一方で、こんなことを考えてみたことはありませんか・・・?
ヨーロッパの人達は、もともとどんな暮らし・雰囲気の中で、そうしたお料理を食べていたのでしょう?
またどうしてこれらの食べ物が、その土地で長く食べ継がれ、親しまれてきたのでしょうか?
「ただ、なんとなく」――。
そう、たしかにそんな場合もあります。
けれど、実は確かな理由がある場合も決して少なくはないのです。
そこで、このコラム「ヨーロッパ 食の風景」では、ヨーロッパ各国のさまざまな食材・お料理を引き合いに出しながら、それが食べられてきた背景を紐といてみたいと思います。
いつ、どんな場面で、何を食べるのか――。
人々の生活の中に浸透するこうした感覚は、とても長い年月の中で、ゆるやかに作られていったものです。
「ヨーロッパのこの食べ物が好き!」
「ヨーロッパには行ったことがないけれど、いつか行ってみたい!」
「ヨーロッパを旅行したことがあるから興味がある!」
「ヨーロッパに長く住んでいたから懐かしい!」
「ヨーロッパのことはよくわからないけれど、食べることや料理は大好き!」
などなど、どんな興味・関心でも大丈夫!!
まずは一緒に、ヨーロッパの食の風景をめぐる旅に出てみませんか?
そこにはきっと、たくさんの美味しい食べ物と、人々の生きる知恵、そしてヨーロッパについての新しい発見が待っていると思います。
庭乃桃
※なお、一口に「ヨーロッパ」と言っても範囲が広いので、このコラムでは主に、フランス、ドイツ、イギリス、ポルトガル、スペインなどの主要国を含む地域を中心にお話ししていきたいと思います。時折、その他の地域の話題も出てくると思いますので、お楽しみに。
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