おせち料理のお煮しめです。 それぞれ別の煮汁で煮るのが本来の作り方ですが、簡単にするために、下ゆでだけは別々にして、同じお鍋で煮る方法にしました。
干し椎茸の戻し汁で煮ると、椎茸の味が濃く出過ぎてしまうので、ここでは使いません。もったいないので、取っておいて、ひじきや昆布の煮物などに使用してください。 鍋は26cmラウンドのストウブ鍋を使用しました。
干し椎茸は洗って、一晩水につけて戻しておく。 十分やわらかくなったら、軸を切り落とす。
こんにゃくは5mm程度の厚さに切り、真ん中に切り込みを入れ、端を真ん中に入れてひっくり返して手綱こんにゃくにする。
にんじん、れんこん、ごぼう、こんにゃくはそれぞれ熱湯で2~3分下ゆでし、ざるにあけて水気を切る。
大きめの鍋に下ゆでしたにんじん、れんこん、ごぼう、こんにゃくと、戻した椎茸、だし汁を入れて火にかける。沸いたらあくをとり、料理酒、みりん、きび砂糖を入れて弱火にして5分ほど煮る。
薄口醤油を加え、ふたをして弱火のまま1時間ほど煮る。 味をみて良ければ火を止めて、そのまま煮含ませる。
絹さやは筋をとり、塩を入れた熱湯でさっとゆでる。片方の端を斜めに切り落とす。 銀杏は塩を入れた熱湯でさっとゆで、爪楊枝にさして飾る。
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星野奈々子
フードコーディネーター。慶應義塾大学卒業。 日本IBMにてITエンジニアとして働きながら本格的に料理の勉強を始め、退社後にル・コルドン・ブルー代官山校 フランス料理ディプロマを取得。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、独立。フレンチから和食、エスニックと幅広いジャンルを得意とし、企業や雑誌のレシピ開発、フードスタイリングを中心に活躍。近著は『スープ・ポタージュ・チャウダーの本』『スープジャーでほめられべんとう』(エイ出版社刊)。