最近は様々な品種のなすを店頭で見かけます。緑色や白色の通称「トロなす」と呼ばれる柔らかいなすは火を通すととろけるような食感になります。にんにくの風味がきいたアンチョビバターはワインやビールにピッタリ。ワインならキンキンに冷えたシャルドネやソーヴィニヨンブランがお勧めです。
トロなすがなければ普通のなすでも構いません。なすは油をたくさん吸い込む食材ですが、油は追加せず、頻繁にひっくり返さず、じっくり片面ずつ焼いてください。にんにくとバターは焦げやすいので、弱火で絶えずかき混ぜながら炒めてください。
トロなすのヘタを切り落とし、ピーラーで1cm間隔で皮を剥く。1cm厚の輪切りにする。
強めの中火にかけたフライパンにオリーブオイルの半量(大さじ1と1/2)を入れ、なすを並べる。焦げ目がつくまで1分ほど焼く。
焦げ目がついたらひっくり返し、フライパンの縁から残りのオリーブオイル(大さじ1と1/2)を入れる。フライパンをゆすり、オイルが全体に回るようにする。
1分ほど焼き、同様に焦げ目がついたらバットに移す。フライパンをキッチンタオルで拭き取り、冷ましておく。
粗熱が取れたフライパンにA にんにくのみじん切り1片分、オリーブオイル大さじ1/2を入れ、弱火にかける。オイルがフツフツしてきたら、アンチョビを加え、潰しながら1分ほど炒める。
無塩バターを加え、さらに1分炒める。
フライパンになすを戻し、バターとしっかり絡んだら、器に盛り付ける。
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こんどうとしえ
ドイツ語翻訳家として活動するかたわら、葉山で料理教室"Convivialite Cooking Lesson"を主宰。レシピ開発や商品PRを数多く手掛ける。語学力と食文化への深い造詣を活かして世界の郷土料理、郷土菓子を研究し、本場の味を身近な食材で再現できるレシピを開発。