トスカーナの5つ星ホテルのレストランで出てきたあさりのパスタに玉ねぎとセロリが入っていて、その香味野菜の風味があさり出汁と相乗効果をなしていることに驚きました。味ももちろん絶品!それ以来、我が家のあさりのパスタにも必ず香味野菜を入れています。イタリアでは玉ねぎ、セロリ、にんじんの香味3点セットはどこにでも入れる必須アイテム。今回は人参こそ入れませんが、玉ねぎとセロリが本当に良い役割を果たしてくれます。ぜひお試しあれ♡
フライパンのニンニクオイルに直接あさりと白ワインを入れて調理するのが主流かと思いますが、そうすると素人の場合は、大事なあさり出汁まで蒸発させてしまいがち。パスタと絡める頃には水分がなくなっていた!などということも。あさりのパスタはあさり出汁が命なので、別茹でしてしっかりとキープしておきましょう。ワインと水を一緒に入れてあさりを加熱することにより、たっぷりのあさり出汁を、すぐに使える状態で用意できます。スパゲッティをたっぷりのあさり出汁の中で1分煮込むことにより、麺の中に旨味を吸収&閉じ込めます。
あさりは殻と殻をぶつけ合うようにしながら擦り合わせ、摩擦で汚れを落としながらしっかりと洗う。破損しているものや口の開いているものは破棄する。ボウルにたっぷりの水とともにあさり、粗塩をひとつまみ入れ、2時間ほど置いておく。
大鍋に水2リットルを入れ沸騰させる。沸騰したら粗塩20gを加え、スパゲッティを表記時間より1分短く茹でる。
鍋にあさり、白ワインと水をそれぞれ100mlずつ入れ点火する。あさりの口がすべて開いたら火を止める。
ウォックのような鍋にオリーブオイル大さじ2と潰したニンニク、お好みでペペロンチーノを入れ弱火で点火する。ニンニクの香りをゆっくりとオイルに馴染ませていく。
ニンニクの良い香りがしてきたら、A 玉ねぎ1/4個、セロリ1/3本を加え、半透明になるまで炒める。
工程2のあさりのみを入れていく。(出汁は最後!)殻の1/4は廃棄し、身だけを入れる。最後にあさり出汁を漉し器でこしながら入れる。
イタリアンパセリも入れ火を止める。ここでスパゲッティが茹で上がっていたら理想的! (ニンニクを入れてからここまでで4,5分程度。 あまりあさり出汁を加熱しすぎないこと。)
茹で上がったパスタの水分をしっかりと切り、工程6に加えて 1分ほど煮込んでいく。この時あさり出汁をしっかりとスパゲッティに吸収させながら、出汁を乳化させていくこと。あさり出汁がスパゲッティにうまく吸収されたら、オリーブオイル大さじ1を回しかけ火を止める。
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Tsugumi
日系航空会社の国内&国際線に12年間乗務しながら 各国の美味しい食文化に触れる。 休職留学制度を利用し、フィレンツェへ留学。 イタリア語とともにイタリア料理を習う。 イタリア料理以外にも、ヴェトナム料理、懐石料理を学ぶ。 2008年に退社後、イタリア、ローマへ。 ローマシェラトン内の料理教室でイタリア人に和食を教えるも 妊娠を機に専業主婦となる。 娘を全日制の日本人学校幼稚園に入れると そこで知り合った大使館や駐在の奥様より イタリア料理を教えて欲しいとの要望をいただき 2014年より自宅で料理教室を始めることに。 旬の素材を用いて、簡単に美味しくいただけるものをメインに 視覚からも2度美味しい、オリジナルレシピを紹介している。 2021年にはイタリアの料理対決番組に出演し、勝利。 イタリア人の有名シェフに日本人らしい繊細な料理を評価される。 ⭐︎得意料理は旬の野菜を用いたもの&創作料理⭐︎ Nadiaでは出来るだけ時間のかからないシンプルで簡単な料理を ご紹介していきます。イタリアンを中心に、それだけにはとどまらない 現地で出会った世界各国の美味しいレシピを 再現していけたらと思っています。