《米油の歴史》
米油はその名の通り、米から作られた油のこと。ほぼ国産品の植物油ということで注目を集めています。
米油は元々、そうめん製造の時の伸ばし油として、江戸時代から作られていたと言われています。
一般的に出回り人気を博したのは、昭和30年代に入ってからで、紆余曲折ありながらも、新たな用途の開発もあって販売が活性化されていきます。マヨネーズ、油漬け缶詰など、米油の風味と安定性を生かした開発が進み、某メーカーのポテトチップスの揚げ油として使用され、「胸焼けがしない!」ということで、普及が決定づけられました。
《米油の成分、健康効果》
米油の原料は米ぬかです。「米油」以外にも、「玄米油」「米ぬか油」と呼ばれることもありますが、すべて同じものになります。ですので、米ぬかに含まれる天然栄養成分がたっぷり含まれているのが特徴です。
具体的には抗酸化作用のある成分を豊富に含んでいます。例えば、γ-オリザノールというポリフェノールの一種。自律神経のバランスを調えるので、不安や緊張の緩和、更年期症状にも効果的と言われており、高脂血症や抗炎症作用、抗アレルギー作用にも良いとされています。また美肌効果も期待でき、皮膚の乾燥や肌荒れの予防にも良いそうです。
そのほか、ビタミンEとビタミンEの50倍の効力と言われているトコトリエノールという、別名スーパービタミンEと言われている物質も豊富に含んでおり、抗酸化力が大変高いのが特徴です。
それ以外には、植物ステロール。これは別名「油の食物繊維」とも呼ばれ、食品中のコレステロールの吸収を抑え、余分なコレステロールを排出すると言われています。
《米油の上手な使い方》
米油はとにかく酸化に強いのが特徴で、冷めても美味しく食べることができます。
また揚げ物をした時に、部屋中に油のニオイがたちこめたりすることがなく、揚げ物を食べた時の胸焼けを起こす事が少ないのも良い点です。
時間が経ってもサクサク! おいしくいただけるのも、米油の特徴です。
さらに、油自体にクセがないので、様々な料理に使いやすく、食材のおいしさも引き立ちます。
べたつきが少なく、さらっとしている油なので、洗い物の時に洗いやすいのも、うれしい効果ですよね!
米油を使ったおいしいレシピ
《ハサミなすの甘味噌ダレ》
夏が旬のやわらかくておいしいなすに、肉だねをはさんで焼きました。
なすは油をたくさん吸うので、米油のようなべたつきのない、軽い油がとてもよく合います♪ 甘味噌ダレで食欲倍増です!
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●『ハサミなすの甘味噌ダレ』
《余った餃子の皮で☆パリパリ!ハムチーズとトマトの包み揚げ》
米油は揚げ物に大活躍! カラッと仕上げる事ができ、時間がたっても美味しいです♪
余りがちな餃子の皮を使った、ハムチーズのトロトロとトマトのジューシーさのたまらない一品はいかがですか?
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●『余った餃子の皮で☆パリパリ!ハムチーズとトマトの包み揚げ』
オリーブオイルやココナッツオイルなどのオイルとは違い、クセのない使いやすい米油。使ってみれば、その万能さに驚くはずですよ!
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