温泉地に負けない温玉(温泉卵)を作りたい!
とろっとした白身に半熟の黄身が美味しい温泉旅館の朝食の定番「温玉(温泉卵)」。いつもの卵とちょっと違う特別感が味わえ、幅広い世代に人気の卵料理ですが、ゆで卵になってしまう、うまく固まらない、半熟卵になってしまう…など悩みも多いこのメニュー。
今回は、そんなお悩みを解決するべく、温玉と半熟卵の違いから、お鍋とレンジで簡単に作れる2通りの作り方のポイントまで、細かくご紹介します。少しのコツをおさえるだけで失敗なしの絶品温玉(温泉卵)が作れますよ。
半熟卵と温玉(温泉卵)の違いは?
半熟卵と温玉(温泉卵)は似ていますが、半熟卵は白身が固まり、黄身はとろっと半熟の状態の卵。温玉は黄身が半熟で白身はとろっとしている状態の卵です。これは、黄身と白身の固まる温度の違いを利用し、温玉は白身が固まる温度(80℃)より低い温度(65℃〜70℃)で黄身だけが固まるように作っているからです。
絶対失敗しない!温玉(温泉卵)の作り方
【材料(2人分)】
卵 2個
水 1300ml
A水 200ml
A片栗粉 大さじ2
【作り方】
【下準備】
・Aを混ぜ合わせて水溶き片栗粉を作る。
【POINT】
・水溶き片栗粉を入れることであんかけのようにお湯の温度が下がりにくくなります(お湯に粘度を持たせることで対流を起こりにくくし温度が下がるのを防ぎます)。
・水溶き片栗粉は時間が経つと片栗粉が沈殿するので、お湯に加える直前にもう一度しっかり混ぜ合わせてくださいね。
1.鍋に水を入れて火にかけ、沸騰させる。火からおろし、水溶き片栗粉を加えて1回だけ混ぜ、冷蔵庫から出してすぐの卵を入れて蓋をする。
【POINT】
・お湯はグラグラと中心までしっかり沸騰させてください。熱湯に水溶き片栗粉と冷蔵庫から出してすぐの卵を入れることで、お湯の温度調節をしています。
・鍋は必ずガス火からおろしてから卵を入れてください。
・卵は割れないようにお玉や網じゃくしにのせてそっと入れてください。心配な場合は卵をサッと濡らしてから入れるとひび割れを防ぐことができます。
・お湯をかき混ぜるとお湯の温度が下がるので、水溶き片栗粉を入れて1回だけ混ぜたあとは、混ぜたり触ったりせず蓋をしてそのままおいてください。
2.お好みの黄身の状態になるまで片栗粉湯に12〜25分入れておく。
※冷蔵庫から出してすぐの卵2個使用、室温25.6℃、加えた水溶き片栗粉水温23.2℃、直径20cm両手鍋使用時の温度変化です。
【POINT】
・卵白は60℃ぐらいから固まり始めますが、80℃近くに上がらなければ完全には固まりません。一方、黄身は65〜70℃前後で固まるので、入れておく湯を65〜70℃に保つようにすると黄身が半熟で白身がトロッとした温玉が失敗なく作れますよ。
・蓋をすることでお湯の表面が空気に触れて温度が下がるのを防ぎます。
・冷蔵庫から出してすぐの卵を2個使用したレシピになります。入れる卵が多くなるとお湯の温度が下がってできあがりが変わるので注意してください。
3.取り出した温玉(温泉卵)を氷水や流水に入れて5〜10分冷ます。お好みでだし醤油、貝割れ、ねぎを添える。
【POINT】
・温玉に余熱で火が通るのを止めるため、氷水(流水)でしっかり冷やしてください。
・もちろんできたてを冷やさずすぐに食べていただいても。
・冷蔵庫で2〜3日保存可能です。
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失敗無し!基本の温玉(温泉卵)の作り方【鍋使用】
レンジで簡単!温玉(温泉卵)の作り方
【材料(1人分)】
卵 1個
水 大さじ3
だし醤油、ねぎ お好みで適量
【作り方】
【下準備】
・卵は冷蔵庫から出し、常温に戻す。
・マグカップにラップをする。
【POINT】
・卵が冷たいと加熱時間が長くなり加熱ムラが出やすくなります。卵は冷蔵庫から出し常温に戻してから使用してください。
・ラップはマグカップの形に沿って底までかけてください。直径7.5cm、深さ17cmのマグカップを使用しています。
1.ラップをしたマグカップに卵を入れ、爪楊枝で黄身に4〜5か所穴を開ける。
【POINT】
・爪楊枝で黄身に4〜5か所穴を開けることで卵が爆発するのを防ぎます(穴を開けなかったり、穴がしっかり開いていなかったりすると爆発するので注意してください!)
・ラップをして卵を入れることできれいな丸い形で仕上がります。
2. 水大さじ3を入れ、電子レンジ500Wで30秒加熱→マグカップを180度回転させて向きを変え10秒加熱→様子を見て足りなければ10秒ずつ追加して加熱する。お好みでねぎ、だし醤油を添える。
【POINT】
・電子レンジ500Wで加熱しています。
・卵を1個使用したレシピになります。必ず1個ずつ作ってくださいね。
・最初に30秒加熱した後、マグカップを180度回転させて卵の位置を変えることで加熱ムラを防いでいます。様子を見て足りなければ10秒ずつ加熱時間を足してください。
・余熱でどんどん火が通るのでできるだけ早く召し上がってください。
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レンジで簡単!温玉(温泉卵)の作り方
そのままだし醤油で食べるのはもちろん、カレーや丼、サラダ、肉料理…など、どんな料理とも相性抜群の温玉。いつものメニューにプラスオンするだけで料理をぐんと華やかにグレードアップしてくれます。ぜひ、自分好みの絶妙な仕上がりのタイミングを見つけて、温泉地に負けない絶品温玉をご家庭で楽しんでくださいね。
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