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「サルティンボッカ」の語源は、「あまりに美味で、口に飛び込んでくる」という意です。言葉の意味よりも、「サルティンボッカ」という軽やかなイタリア語の響きが、イタリア人に、特にローマっ子に、思わず口の中につばが湧き出るような美味しいイメージを内包させます。 「セージ×バター」この組み合わせは、ソースにもよく用いられるイタリアンの定番です。シンプルで簡単な料理ですが、だからこそ素材の良さが生かされています。本場では子牛の太腿部を使いますが、日本では牛もも肉でも美味しく作れます。
生ハムの塩気があるので、この料理に塩は使いません。お好みでこしょうをどうぞ。 小麦粉は肉の底面だけに軽くつけるのがポイント!ソースにとろみをつけてくれます。 火を通しすぎないようにしてください。そして肉はひっくり返さずに!→かなりのポイントです。 私は食べるときはサルヴィアの香だけを楽しんでいますが(サルヴィアは取り除く)お好きな方は丸ごといってくださいね。笑 付け合わせの絶品ズッキーニのレシピはこちらからどうぞ→
牛もも肉が厚みがある場合、肉たたき(ビール瓶や綿棒でも)でたたき、0.5mmくらいの高さにする。→高さが1cm以上になると生ハムやセージの風合いを生かした調理の良さが半減する。
牛もも肉の上に生ハム、セージの葉を重ね、爪楊枝で止める。
フライパンにバター20gとオリーブオイル20mlを入れ中火で点火。 このとき隣に工程1とバットに入れた小麦粉を用意しておくと良い。
牛もも肉の底に軽く小麦粉を付けて余分な粉を叩きながら、フライパンへ入れていく。黒こしょうも入れる。
肉の底面の色が変わってきたら(2,3分後)白ワインを加えて強火でアルコールを飛ばす(約10秒)
蓋をして火を中火にし20秒待ち、すぐに火を消す。 →肉はひっくり返さない!
ソースを作る! 肉を取り出した後のフライパンにバター10g、水20mlを加えて加熱し少し凝縮させる。
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Tsugumi
イタリア家庭料理教室主催 / イタリア家庭料理研究家 / 料理ライター / 野菜ソムリエ / 12年間の国際線CAを経て、各国のおいしいものとの出会いから料理家への道へ。 フィレンツェへの2年間の料理留学他、懐石料理やヴェトナム料理を学ぶ。 2008年よりローマ在住。料理ライターとして活躍する他、ブロガーとしても活躍中。 得意料理は旬の野菜を用いたものや創作料理。Nadiaでは出来るだけ時間のかからないシンプルで簡単な料理をご紹介していきます。イタリアンを中心に、それだけにはとどまらない、現地で出会った世界各国の美味しいレシピを再現していけたらと思っています。