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  • 公開日2020/07/03
  • 更新日2020/07/03

本当に美味しいとうもろこしの茹で方|何度も作りたい定番レシピVol.144

夏の到来を感じさせる「とうもろこし」の季節がやってきました! さまざまな料理に使うことができますが、まずはシンプルに味わいませんか? 今回はとうもろこしの美味しさを引き出す茹で方をご紹介。「水から」「お湯から」「レンジで」の3種類の茹で方をご紹介しますので、お好みで選んでみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

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本当に美味しいとうもろこしの茹で方|何度も作りたい定番レシピVol.144

 

「旬」のとうもろこしを美味しく味わいたい!

みずみずしい味わいで夏の到来を感じさせる「とうもろこし」。野菜のイメージがあると思いますが、実は、種子を食べる世界三大穀物のひとつで〝唐(外国)から来たモロコシ(きび)に似た穀物〟が名前の由来と言われています。

今回は「とうもろこし」の美味しさを引き出す茹で方とともに、新鮮なとうもろこしの選び方もご紹介。どの茹で方が1番自分好みか、食べ比べてみてくださいね。

 

とうもろこしの選び方のポイント

とうもろこしのひげは、実はとうもろこしの「めしべ」。1本1本が粒と繋がっているので、ひげの本数=とうもろこしの粒の数になり、ひげにボリュームがある物ほどぎっしり粒が詰まっています。
また、収穫したてのとうもろこしのひげは水分を含んでしっとりしていますが、時間が経つほど乾燥してパサパサになっていくので、購入するときは、黒か茶褐色でしっとり湿っているボリュームのあるひげのものを選んでください。

 

本当に美味しいとうもろこしの茹で方2種

とうもろこしの茹で方には【1】水から茹でる、【2】お湯から茹でる方法があり、それぞれ美味しさに違いがあります。ただ「茹でる」だけではなく「美味しく茹でる」ことで産地に負けない劇的ぷりぷりシャキシャキのとうもろこしが楽しめますよ。

 

【1】水から茹でる方法

【材料】
とうもろこし 2本
塩 水の2〜3%

【作り方】

<下準備>
とうもろこしは軸を根元から切り落とし、1番内側の薄皮を2〜3枚残して外側の青い皮を剥く。ひげが長い場合は上部を切る。

【POINT】
外側の青い皮を一緒に茹でると皮の青臭さがとうもろこしに移ってしまうので、内側の薄皮を2〜3枚残して剥きます。薄皮を残すことで皮が「ラップ」の役割を果たし、とうもろこしの水分が逃げずぷりぷりに茹で上がります。また、色素を含んだひげを一緒に茹でることで、とうもろこしが黄色く、色鮮やかに茹で上がりますよ。

1.鍋にとうもろこしと水を入れる。とうもろこしに落とし蓋か皿を裏返してのせ、蓋をして火にかける。

【POINT】
・とうもろこしを1本丸ごとで茹でるので、とうもろこしが入る大きな鍋や深さがあるフライパンを使用します。最後に入れる塩の分量が計算できるように、水の分量は計りながら入れてください。
・とうもろこしが浮いてこず、短時間で全体にムラなく茹で上がるようにとうもろこしに落とし蓋やお皿を裏返してのせます。お皿をのせない場合は、とうもろこしをときどき裏返して全体が茹で上がるようしてください。

2.沸騰してから3分茹で、とうもろこしの粒がぷっくり膨らんだら火を止める。とうもろこしにあたらないように塩を入れて混ぜ、5〜10分置いて冷ます。

【POINT】
茹でるときに塩を入れると浸透圧でとうもろこしから水分が抜けるため、火を止めてから塩を加えます。
茹で汁に漬けて冷ますことでお湯に出た甘みがとうもろこしに戻り、さらに甘みが増しますよ。

●このレシピをお気に入り保存する
ジューシー美味!水から3分!とうもろこしの茹で方

 

【2】お湯から茹でる方法

【材料】
とうもろこし 2本
塩 水の2〜3%

【作り方】

<下準備>
とうもろこしは軸を根元から切り落とし、1番内側の薄皮を2〜3枚残して外側の青い皮を剥く。ひげが長い場合は上部を切る。

1.鍋(フライパン)に水を入れて火にかけ、沸騰したらとうもろこしを入れ、落とし蓋かお皿を裏返してのせ、蓋をして3〜5分茹でる。

【POINT】
お湯から茹でる場合も水の分量を計りながら入れ、塩の分量を出してください。茹で時間はとうもろこしの大きさや太さで調整してくださいね。

2.とうもろこしの粒がぷっくり膨らんだら火を止め、とうもろこしにあたらないように塩を入れて混ぜ、5〜10分置いて冷ます。

【POINT】
その日のうちに食べる場合はそのまま茹で汁に漬けて置いておいても大丈夫です。

●このレシピをお気に入り保存する
シャキシャキ美味!お湯から5分*とうもろこしの茹で方

 

茹で方による美味しさの違い

【1】「水から茹でたとうもろこし」は、水に漬かっている時間が長いので、とうもろこしの中にたっぷりの水分が含まれジューシーな仕上がりに。噛んだ瞬間に口の中いっぱいに甘い果汁が広がります。
【2】「お湯から茹でたとうもろこし」は、シャキシャキの歯ごたえが楽しめる仕上がり。噛んだ瞬間にとうもろこしが口の中で弾けます。

仕上がりの好みで茹で方を選んでみてくださいね。

 

塩の分量

加える塩分量は水の2〜3%なので、水1Lに対して20〜30g。2%なら大さじ1強、3%なら大さじ1と1/2強になります。水の分量から塩の分量を計算して入れてくださいね。(※塩大さじ1は18gです)

 

保存方法

・茹で汁から上げたとうもろこしは、熱いうちに皮とひげを取り除いて乾燥しないようにラップできっちり包みます。(とうもろこしがシワシワになるのを防ぎます)

・保存する場合は、ラップに包んだとうもろこしがしっかり冷めてから冷蔵庫で3日。冷凍する場合は輪切りにするか軸から実を外してラップやジッパー付き袋に入れて、冷凍庫で1か月〜1か月半ぐらいをめどに食べ切ってください。

 

「レンジで茹でる」とうもろこし

茹でたとうもろこしの美味しさは格別ですが、時間がないときはレンジで手軽に茹でるのもおすすめ。レンジで茹でたとうもろこしは、水っぽさがなく、うま味が詰まった仕上がり。栄養素が水に溶けないので栄養価が高いのもうれしいですね。

【材料】
とうもろこし 1本
塩 ひとつまみ(お好みで)

【作り方】

<下準備>
とうもろこしは軸を根元から切り落とし、1番内側の薄皮を2〜3枚残して外側の青い皮を剥く。ひげが長い場合は上部を切る。

1.とうもろこしをラップで包み、電子レンジ500Wで5分(600Wの場合は4分)加熱する。そのまま5分ほどレンジに置いておく。

【POINT】
加熱ムラをなくすために皮の上からラップをしています。途中で1度裏返してまんべんなく火が通るようにしてください。

3.ラップを外し、根元の部分を切り落とし、皮を両側にめくるように剥く。乾燥しないようにラップできっちり包む。

【POINT】
お好みで塩味をつけたい場合は、レンジ加熱後に薄皮を剥いてひとつまみの塩をまんべんなくすり込んでから、ラップで包んでおいてください。

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レンジで簡単!とうもろこしの茹で方


いかがでしたか? 茹でるだけで美味しく食べられるとうもろこしは、疲労回復に効果がある炭水化物であると同時に、ビタミンやミネラルなどの栄養価が高く、食物繊維が豊富でむくみにも効果があるといわれる、夏にぴったりの優秀食材です。ぜひ、毎日の食卓に積極的に取り入れて美味しく健康に暑さを乗り切ってくださいね。


●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
・夏のお楽しみ!栄養たっぷりのとうもろこしを美味しく食べる人気レシピ15選
・知ってる?「白いとうもろこし」と「黄色いとうもろこし」の違い15選

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