「ムニエル」とは?
ムニエルとは、魚に下味を付け、小麦粉をまぶしてバターで焼き上げた料理のこと。シンプルですが、小麦粉が魚のうま味をギュッと閉じ込め、美味しさを逃がすことなく味わえる人気のおかずです。
鮭のほか、たらや舌平目などの白身魚で作るのが定番ですが、さんまやあじなどの青背の魚も美味しく仕上がる万能調理法。魚をさばいたりせずに切り身で手軽に楽しめる「ムニエル」なら魚料理が苦手な方も作りやすいのでは?
美容や健康にいい鮭の栄養を効率よく摂取しよう!
ビタミンCの6000倍もの抗酸化作用のあるアスタキサンチンをはじめ、体のために必要な必須脂肪酸であるDHAやEPAが豊富に含まれている鮭。アンチエイジングや美肌、ダイエット効果もあるとされ、骨粗しょう症、糖尿病、がん、動脈硬化、認知症の予防にもなるといわれるスーパーフードとして注目されています。
今回は、そんな鮭の栄養を効率良く摂取できる調理のポイントもご紹介。皮はパリッと香ばしく、身はフワッとジューシー。バターのコクと醤油の香ばしさにレモンの爽やかさをプラスしたレモンバター醤油ソースで、鮭の美味しさを丸ごと味わってくださいね。
基本の鮭のムニエルの作り方
【材料(2人分)】
生鮭 2切れ
塩・こしょう 各適量
小麦粉 大さじ1と1/2
A 油 大さじ1
A バター 大さじ1/2
B 醤油 大さじ1
B みりん 大さじ1
B レモン汁(濃縮還元レモン果汁使用) 大さじ1
B バター 大さじ1/2
【作り方】
【下準備】
生鮭は塩・こしょうを振って5〜10分置き、出てきた余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
【POINT】鮭の余分な水分を拭き取ることで鮭の臭みが取れ、うま味が凝縮します。
1.ポリ袋に小麦粉と鮭を入れて振り、鮭にまんべんなく小麦粉をまぶします。
【POINT】小麦粉をまぶすときは一切れずつ。二切れ一緒だとまんべんなく粉をつけることが難しいです。小麦粉をまぶしたら時間を置かず、すぐに焼いてくださいね。
2.フライパンにAを入れて火にかけ、バターが溶けたら皮目を下にして鮭を入れ、強めの中火で皮目にきれいな焼き色が付くまで焼きます。
【POINT】鮭についた余分な小麦粉を払ってから焼くことで、焦げつきを防ぎ美味しく仕上げることができます。バターだけでなく油を入れることで焦げつきやすくなるのを防ぎます。焼き色が付くまでは触らず焼くことが美味しさの秘訣です。
3.きれいな焼き色が付いたら裏返し、蓋をして弱火で2〜3分焼きます。
【POINT】蓋をして蒸し焼きにすることでふっくらと仕上げることができます。鮭の厚さによって加熱時間は調整してください。
4.鮭に火が通ったら、最後にもう一度裏返して火を少し強め、皮目がパリッとするように焼きます。
【POINT】皮がパリッとしにくい時は、キッチンペーパーでフライパンの汚れを拭いて、油を少し入れて焼いてみてください。
5.皮目がパリッとしたら鮭のムニエルをお皿に取り、フライパンの余分な油をキッチンペーパーで拭き取ります。Bを入れて中火で熱し、沸騰したらすぐに火を止めます。
【POINT】煮詰めるとソースがなくなり味も塩辛くなるので、強火にせず中火で。沸騰したら火を止めてくださいね。
6.鮭のムニエルにレモンバター醤油をたっぷりかけて召し上がれ。
鮭の栄養を効率良く摂取できる調理の3つのポイント
◆ソースにレモンを加えることで、鮭に含まれるアスタキサンチンの抗酸化作用を増やすことができます。
◆バターだけでなく、油と一緒に焼くことで鮭に含まれる脂溶性ビタミンの吸収率を上げることができます。
◆皮をパリッと焼くことで皮ごと食べられるようになり、皮に含まれるコラーゲンと皮のすぐ下の脂に含まれるDHA、EPAを摂取することができます。
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【副菜】たっぷりきのこのペペロンチーノ炒め
鮭のムニエルに合わせ、副菜にもこれから旬を迎えるきのこをたっぷり使った、秋の味覚を楽しむおかずはいかがですか? お子さんが一緒に食べる場合は、輪切り唐辛子は調整してくださいね。味付けを少し控えめにして、鮭のムニエルに添えてレモンバター醤油ソースを絡めて食べても美味しいですよ。ソースが足りない時は多めに作ってくださいね。
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【汁物】たっぷりコーンの花咲くオニオンスープ
鮭に含まれる必須脂肪酸には血液をサラサラにする効果が。そこで、さらに血液サラサラ効果のある玉ねぎと合わせることでその効果を高めます。レンジ加熱であっという間にできるのに見た目も華やかな、おもてなしにもぴったりのスープです。
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「秋鮭」はムニエルで楽しむ!
シンプルな調理法だからこそ、ひと手間でできあがりに差が出る鮭のムニエル。ちょうど「秋鮭」が楽しめるこの時期は、ムニエルにぴったりの季節です。
今はスーパーに行けば1年中手に入る鮭ですが、「秋味(あきあじ)」と示されることもある秋鮭は、日本人にとってはやはり格別の存在。秋鮭は脂が少なく、オスは白子、メスは卵(筋子)を持ち、鮭特有の風味があり、身がやわらかいのが特徴。脂が少なくあっさりしているので、バター焼きにするムニエルはぴったりの料理です。
ポイントを押さえて「絶品鮭のムニエル」をぜひ作ってみてくださいね。
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