ペポーゾはペッパーから由来する言葉で粒の黒こしょうをたっぷり使ったトスカーナ地方の赤ワイン煮。 フランスの穏やかでまったりとした煮込みとは違い、スパイシーでちょっとワイルドなイメージ。 香味野菜をオリーブオイルでじっくり煮たソフリットがワイルドな牛ほほ肉に深みを添えます。電気圧力鍋を買ってから塊肉の煮込みがずいぶん身近になり、スイッチを入れておくと出かけている間に出来上がる、この時期たびたび登場するようになったメニューです。
ソフリットは時間のある時に作り置きしておくと便利。煮込み料理のベースになるほかパスタソースやリゾットにも使えます。冷蔵庫で約二週間保存可能。
牛ほほ肉は5cmの厚さに切り分け、ローリエと共に赤ワイン(半量)でマリネしておく。 黒粒こしょうは包丁の腹か、すり鉢で粗くつぶす。 玉ねぎ、セロリ、にんじん、にんにくは粗みじんにする。
<ソフリットを作る> にんにくの香りを出し、玉ねぎ、にんじん、セロリにひたひたになるぐらいたっぷりのオリーブオイルでじっくり炒めて一旦取り出す。
水分を拭ったほほ肉に塩こしょうをして1のフライパンで表面を焼き、マリネした赤ワインと残りの赤ワインを注ぎ、旨みをこそげとりながらアルコールを飛ばす。
厚手の鍋に移しソフリットと合わせ、ローリエ、トマト缶、つぶした黒粒こしょうを加えて圧力鍋で30分煮込む。 (普通の鍋で約3時間)
柔らかくなったら塩で味を調え、お好みで仕上げの黒粒こしょうや生こしょうを加える。
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…gris
フランス語のレシピ翻訳、メニュー 開発、料理撮影、テーブルコーディネート等を手掛ける。 フランスに留学後、リヨン郊外のリゾート開発に携わり約2年滞在。 自宅キッチンスタジオから、インテリア、お花、BGM、お酒とのマリアージュを楽しむ「少しの工夫でいつものごはんも極上のひと皿に」をコンセプトに素材を生かしたシンプルレシピを提案しています。