暑い季節にぴったり!トマトブレッド
日差しも強くなってきて、そろそろ夏の気配ですね。
暑くなるこれからの季節は、オーブンを使うのも少し悩ましいですが、夏には夏のパン。トマトの酸味と甘さを感じるトマトブレッドを作ります。
もとになるレシピは、いつもの基本の丸パン。水以外の材料と分量は基本の丸パンと同じで、丸パンでは水を加えて作っていたところをトマトジュースにするだけです。生のトマトを練り込んでもいいのですが、パン作りは水分量が大切。水分量が調整しやすいトマトジュースで作ります。
トマトブレッドの作り方
【材料(8個分)】
強力粉 200g
A砂糖 15g
Aドライイースト 3g
トマトジュース(食塩無添加) 130~140g
塩 4g
バター(無塩) 15g
【作り方】
生地をこねる~一次発酵までは基本の丸パンとほとんど同じです。
●基本の丸パンのレシピはこちら
『基本の丸パン。』
1.材料を準備する。
・大きいボウル(ボウルA)に強力粉の半量とAを入れます。イーストは糖分を栄養にして発酵するので砂糖の隣に入れましょう。
・小さいボウル(ボウルB)に残りの強力粉と塩、無塩バターを入れます。
・通常だと水は人肌に温めてから使いますが、トマトジュースは温める必要はありません。冷蔵庫で冷やしたものではなく、常温においたものを使いましょう。
2.生地を混ぜる。
ボウルAのイーストめがけてトマトジュースを加え、粘りが出てなめらかになるまでヘラで手早く混ぜます。ボウルBを加えてさらに混ぜ、ひとかたまりになったら台に出してこねていきます。
3.生地をこねる。
生地を伸ばしたり叩いたりを繰り返します。無塩バターが生地になじむまでは伸ばしを繰り返して、その後は叩きも加えながらこねます。基本の丸パンよりも少しベタつきやすい生地になるので、“叩く”作業を多めに入れて、手早くこねるといいですよ。ベタついてデコボコしていた生地が、手にベタつかず表面がなめらかになるまで5~10分程こねます。
4.一次発酵させる。
生地の表面をぴんと張るようにして丸め、とじ目を下にしてボウルに入れてぴったりとラップをし、2倍の大きさに膨らむまで暖かいところに置きます。発酵時間はオーブンなどの発酵機能を使うと40℃設定で30~40分、暖かい季節の常温なら60分程度で膨らみます。粉をつけた指で押して、戻ってこなければ発酵完了のサインです。
5.分割する。
一次発酵が終わったら生地を台に出して、今回はコロンと小さなパンにしたいので8等分にします。そして、かたく絞った濡れふきんをかけて10分寝かせます。(ベンチタイム)
6.成形する。
生地をひとつ取り出し、きれいに丸めなおし、オーブンシートを敷いた天板に間隔をあけて並べます。
アレンジでチーズ入りにするのもおすすめです。チーズを入れる場合は、生地のとじ目を上にして手で丸く伸ばします。このとき、中央をやや厚く、周囲を薄く伸ばしてください。中央に角切りにしたプロセスチーズ(生地1個につき15g・分量外)をのせて、対角線をつまむようにして生地を寄せてチーズを包みます。手のひらで丸く整えて、オーブンシートを敷いた天板にとじ目を下にしておきましょう。
7.二次発酵させる。
暖かいところで乾燥させないように30~40分おいて二次発酵させます。
8.切り込みを入れる。
生地がひとまわり大きくなったら強力粉(分量外)を茶こしなどでふりかけ、ペティナイフなどで3本浅く切り込みを入れます。
*チーズ入りのものはキッチンバサミで生地に十字の切り込みを入れて、上にピザ用チーズ(分量外)をのせます。ハサミで生地を切るときは、やわらかくてべたつきやすいので素早さが大切。生地を上に引き上げるようにすると切りやすいですよ。
9.焼成する。
190℃に予熱したオーブンで10~12分焼きます。焼きあがったら網にのせて冷まします。
ほんのりトマトの酸味と甘さを感じる、オレンジ色の夏らしいトマトブレッド。そのままでもサンドイッチにするのもおすすめです。
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『トマトブレッド』
ほかのパンも同じようにトマト生地にアレンジ可能です。例えば、フォカッチャ。仕込み水をトマトジュースにすれば、トマトフォカッチャにできますよ。ベーコンを生地に混ぜ込んでベーコントマトフォカッチャにするのもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
●基本のフォカッチャのレシピはこちら
『厚焼きフォカッチャ。』
これまでのパン連載はこちら
・栁川さん家のパンのある生活