秋田や東北の一部の郷土料理『かやき』。かやきとは貝焼きが語源とも言われている汁気の多い煮もの、汁気の少ない鍋ものみたいなお料理です。もともとは大きなほたての貝がらを鍋代わりにしていたのが由来です。 秋田ではにしんのことを“かど”と言って好んでよく食べます。ひろっことはあさつきの若芽で葱の甘みと香り、シャキシャキ感がおいしい早春の野菜です。 秋田の人はかやきが大好き。にしんとひろっこを使ったかやきはこの時期ならではのおいしさ。 酒っこと一緒に味わって頂きたいです。のん兵衛さんにおすすめ。
ひろっこは火を通しすぎると食感がなくなってしまうので、仕上げに入れてシャキシャキ感を残すのがおすすめです。
にしん切り身は塩をふって、煮崩れ防止のために魚焼きグリルで表面をさっと焼きます。 ひろっこ又は長ねぎの場合は斜め薄切りにします。 木綿豆腐は大きめの一口大に切ります。
鍋に水、出汁昆布をを入れ沸かしたら、にしん、木綿豆腐、酒、A きび砂糖小さじ1、米味噌大さじ1を入れて火が通るまで蓋をして煮ます。
ひろっこ又は長ねぎを入れて蓋をしてさっと蒸し煮にしたら完成です。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。