やわらかとろける甘いキャベツに、ふんわりジューシィな肉だね。おいしさいっぱいの定番ロールキャベツです。
◆肉だねにきのこ類(とくにホワイトマッシュルームがおすすめ)を入れると、ふんわりジューシィ、旨みが増します。 ◆煮くずれを防ぐには、とにかくお鍋にぎゅうぎゅうに詰めること。 煮込むとロールキャベツが縮むので、すきまには余り野菜を入れておくといいです。 また、スープの量が多かったり火が強すぎると煮くずれしやすくスープも濁りやすくなります。 ◆トマトは湯むきしておくと口あたりが良くなります。
牛乳とパン粉を合わせておく。
キャベツは根元に包丁を入れて葉を一枚ずつはがし、熱湯でゆでる。 または洗って水滴をつけたままラップをかけ、電子レンジで7~8分加熱してもよい。 いずれの場合もしんなりしたら取り出し、広げてあら熱を取ったら、 芯(太い葉脈)の部分をそぎ取っておく(※あとでスープに入れます)。
肉だねを作る。玉ねぎ、マッシュルームはみじん切りにする。 あいびき肉にA 塩小さじ1/2強、ブラックペッパー、ナツメグ各少々を加え、粘りが出て白っぽくなるまでしっかり混ぜこねたら、玉ねぎ、マッシュルーム、パン粉、牛乳、卵も加えて混ぜ合わせる。 それを8等分し、俵型に成形する。
広げたキャベツの葉の上に、2 の肉だねをひとつのせる。 すきまがないようぴっちりひと巻きしたら、片側を折り込み、そのままくるくる巻いて、余った葉を肉だねに押し込んで留める。 それを8個作る。
鍋底にロールキャベツの巻き終わりを下にして並べ、 空いているすきまに拍子切りにしたセロリと 1 でそぎ取ったキャベツの芯を詰める。 スープストックをひたひたに注ぎ、ローリエを入れて火にかける。
煮立ったら丁寧にアクを取り、蓋をして弱火で20~30分煮込む。 仕上げに角切りにしたトマトと食べやすく切ったベーコンを入れてさっと煮る。
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庭乃桃
料理・食文化研究家 / 女子栄養大学 食生活指導士。 大学院でヨーロッパの歴史・文化を専攻し、現地へ留学。結婚をはさんで数年を過ごすなか、生活のベースとしての「食」の大切さを改めて感じて食の道へ。その土地ごとの暮らし・風土からうまれる料理や食のありかたを学ぶ。 現在は、料理家として企業向けレシピの開発やスタイリング・撮影を手がけるほか、食に関する書籍・コラムの執筆や翻訳、講演など多方面で活動中。 2020年、欧州連合(EU)の食品・飲料プロモーション「パーフェクトマッチ・キャンペーン」で、EU食材×日本食材のマッチングによる季節のオリジナルレシピを開発・監修。広尾のヨーロッパハウス(駐日欧州連合代表部)、国内最大の”食”の見本市・ファベックス関西ほか会場で、同キャンペーンの基調講演をおこなった。