ほかほかの新米と簡単お出汁のお味噌汁
いよいよ新米の季節。のんびりとした休日の朝は、炊きたてのごはんの香りでスタートするなんていうのも贅沢ですね。美味しいごはんに欠かせないお味噌汁。少し気持ちに余裕のある日は、お出汁を取るところから作ってみてはいかがでしょうか?
といっても、私は毎日でもできる簡単なお出汁とり方。決してキチンとしたやり方ではありません。まとめてお出汁を取るのも、水出汁を作るのも続かなかった私が、この方法だと不思議と続けていけるのです。
本格味になる!お手軽お出汁の取り方
ここで紹介するのは少量のお出汁をとりたい時の即席お出汁。お味噌汁の量としたら4人分くらいまででしょうか。毎日でもできるお手軽さです。方法は大きく分けて2通り。
その1 ボウルでお出汁を取る
基本のお出汁は、お湯の分量に対して2~3%ほどの昆布と鰹節でとります。
例えば2カップのお湯なら、昆布と鰹節を合わせて5g前後用意するということになります。私はいつも昆布は小さくカットして保存しています。1枚5×5㎝程度に角切りにしておけば、1枚が約2gです。鰹節も個包装のものを使うと計量も楽ですね。
お出汁を取る方法はとっても簡単。ボウルに昆布と鰹節を入れて、そこに熱湯を注ぐだけ。あとはひと肌程度になるまで10分程度置いておきます。これをこして使えばOK!
お吸い物ならこのまま使います。お味噌汁に使う時は少し薄めで。我が家のお味噌汁がいつも具沢山なので具材からもうま味が出る分、2倍に薄めて使います。
お鍋でコトコトと野菜を煮ると同時に、お出汁を横で取っておきます。お湯が冷めてお出汁が出た頃が、野菜もちょうど煮える頃。お出汁を加えて味噌を溶いたら出来上がりです。少し多めにお出汁を準備した日は、煮物やお浸しなど、他の料理にも使えます。
その2 お鍋に直接入れる。
鍋で具を煮ている鍋に鰹節や昆布を直接入れてしまう方法です。その時に使うのが味噌こし。味噌こしの中に鰹節を入れて、ゆっくりと弱火で2~3分煮たらお出汁が取れます。
もちろん、味噌こしなのでここでお味噌も溶きます。この時の鰹節の分量は、ボールでのと同じ比率でOK! しっかりとしたお出汁がよければ2~3%ですが、具だくさんのお味噌汁なら1%を目安に入れています。
お味噌汁の時は鰹節だけで作ることが多いですが、昆布を使う時はそのままお鍋に一緒に入れて煮てします。食べる時に昆布はのぞいてくださいね。お出汁はその日使う分だけをパパッと取る。これが私にはちょうどいいみたいです。
作り置きメニューをそろえれば旅館のような朝ごはんに!
お味噌汁とほかほかのご飯があれば、あとは夕ごはんの残りや作り置きでもしっかり満足。ちなみにこの日のメニューは、和風肉団子、さつまいもとクリームチーズのサラダ、揚げ茄子の薬味醤油和えでした。
炊き立ての新米に、お出汁を取ったお味噌汁。出汁のうま味とほかほかの甘いごはんの美味しさが染み渡る一番贅沢な休日の朝ごはんです。新米が美味しい時期にぜひおためしくださいね!
詳しいレシピはこちら
●揚げ茄子の薬味醤油和え。
●ふんわり和風な肉団子。
●さつまいもとクリームチーズのサラダ。
これまでの朝ごはん連載はこちら
・栁川さん家の休日朝ごはんシリーズ