日本では夏に素麺が食べたくなるように、イタリアでは冷製パスタが食べたくなります。とはいえ、ロングパスタでの冷製はイタリア料理には存在しませんでした。近年になって、イタリアで初めてミシュラン3つ星を獲得した故マルケージ氏が、日本で食べたざる蕎麦をヒントに発案したのですが、星付きレストランでこそ見かけるものの、一般的にはあまり普及していません。冷製パスタはショートパスタで作るもの!それがイタリア人の習慣のようです。日本人の私は蕎麦や素麺のイメージからか、ロングパスタでの冷製が食べたくなります。そこで、和食の良いところとイタリアンの良いところをうまく融合させた冷製を考えてみました!
冷製パスタのコツは表記時間より1分長く茹でて、その後冷水でしっかりと締めていくこと。締めたあとは水分をしっかりと切りましょう。そうしないとピンボケな味となってしまいます。 冷製パスタをソースとあえる時は、ソースを作ったボウル内であえましょう。そのためボウルは大きめがお勧めです。また可能であれば、ひとつのボウルで1,2人分ずつ作ると味がしっかりと絡んで美味しく仕上がります。絡みが足りない時は、オリーブオイルを追加して、循環良く絡むようにしてください。
鍋に1.5リットルのお湯を沸かし、大さじ1.5の塩(分量外)を入れ、沸騰したらフェデリーニを表記時間より”1分多く”茹でる。茹で終わったらすぐにザルにあけ、流水でしっかりと洗う。(氷水につけてもよい)その後、しっかりと水気を切る。
パスタを茹でている間、フライパンにB オリーブオイル大さじ3、にんにく1片、ペペロンチーノ適量を加え弱火で点火。にんにくの香をゆっくりとオリーブオイルに馴染ませていく。にんにくが色づき、よい香りがしてきたら火を止め、フライパンは火からおろし、冷ましておく。
大きめのボウルにA エシャロット1個(40g)、しその実漬大さじ2、ポン酢大さじ1を加えて混ぜ合わせる。粗熱のとれた工程1のにんにくオイルとポン酢も加える。
ここにマグロを加えてソースとしっかり絡める。
水気をよく切ったフェデリーニを工程4のボウルに入れよく混ぜ合わせる。ソースがきれいに絡まない時は、別途オリーブオイルをかけ、最後に塩・こしょうで味をととのえる。
お皿に盛り付け、万能ねぎを散らす。
394417
Tsugumi
日系航空会社の国内&国際線に12年間乗務しながら 各国の美味しい食文化に触れる。 休職留学制度を利用し、フィレンツェへ留学。 イタリア語とともにイタリア料理を習う。 イタリア料理以外にも、ヴェトナム料理、懐石料理を学ぶ。 2008年に退社後、イタリア、ローマへ。 ローマシェラトン内の料理教室でイタリア人に和食を教えるも 妊娠を機に専業主婦となる。 娘を全日制の日本人学校幼稚園に入れると そこで知り合った大使館や駐在の奥様より イタリア料理を教えて欲しいとの要望をいただき 2014年より自宅で料理教室を始めることに。 旬の素材を用いて、簡単に美味しくいただけるものをメインに 視覚からも2度美味しい、オリジナルレシピを紹介している。 2021年にはイタリアの料理対決番組に出演し、勝利。 イタリア人の有名シェフに日本人らしい繊細な料理を評価される。 ⭐︎得意料理は旬の野菜を用いたもの&創作料理⭐︎ Nadiaでは出来るだけ時間のかからないシンプルで簡単な料理を ご紹介していきます。イタリアンを中心に、それだけにはとどまらない 現地で出会った世界各国の美味しいレシピを 再現していけたらと思っています。