子供の頃、なすが好きではありませんでした。噛むとシャクっと音がなるような食感と、舌に残ってひっかかるような変な味。(これがあとでアクなんだと知ります。)でもある日、とろとろにとろけるなすを食べて初めて「なすってこんなに美味しいんだ‼︎」と気づきます。その時の感動を、このレシピで再現しました。 ジューシーな肉と絡まる、うま味と油を吸ったとろとろのなす。 味噌味、醤油味、どちらかに極端に偏ることのないバランスの調味。 塩気は強すぎず、うま味はしっかり。 時折香る生姜と青紫蘇の風味で飽きがこず、やっぱりなすって美味しい! それを感じていただけますように…ここにレシピを残します。
▼作り方のポイントは各工程に記載しています。 ▼合挽き肉は20g程度でしたら前後して問題ありません。
なすは水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭き取り、ガクを切り取る。
フライパンにサラダ油を入れて中火にかける。 その間になすを1㎝ほどの厚さで手早く輪切りにし、フライパンにまとめて入れる。 ※ポイント…切ったらすぐフライパンに入れます。
手早くサラダ油と絡め、なすが油を吸ったらA 酒、水各 大さじ1、味の素®︎5〜6振りを入れてフタをする。 火加減を少し下げ、4〜5分を目安に蒸し焼きにする。 ※ポイント…フライパンの熱伝導の良し悪しで、火の通りにムラがでることがあります。途中フタをあけ、菜箸で動かしてムラをなくしてあげます。
なすが柔らかくなったらフライパンから取り出して別皿に寄せ、次は合挽き肉を入れて炒める。
(合挽き肉を炒めている間にB みりん、白味噌各 大さじ1、濃口醤油小さじ2、砂糖小さじ1、おろししょうが小さじ1を合わせて混ぜる。) 合挽き肉に粗方火が通ったら、混ぜ合わせたBを加え、調味料の水分を飛ばしながら炒める。
斜め薄切りにした長ねぎ、寄せていたなすを加え、全体が絡まるように炒める。
純正ごま油、白ごまを加え、さっと和えたら火を止める。 器に盛りつけ、千切り青紫蘇を添える。
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2020/09/16 19:00
おねこ
呑兵衛料理家
呑兵衛料理家。豊富な食材に魅了され、北海道永住を決めた生粋の食道楽。 北海道在住20年。 春は山菜採り、夏はキャンプ、秋はきのこ狩り、冬はスキー。北海道各地の旬の食材と美食を追いかけ、弾丸長距離移動もするアクティブ派。 「夜が楽しければきっと明日はもっと楽しい!」をモットーに、夜を盛り上げるおつまみレシピとごはんがすすむおかずをメインにレシピ開発。 ●著書:ごはんもお酒もすすむ!絶品おねこ食堂(宝島社) ●コラム連載:「おねこさんと一緒にフードロス対策」