ポイントは「キッチン渋滞をおこさない」こと!
今回のテーマは、20分で一汁三菜「時短献立」です。
時短献立の最大のポイントは、「キッチン渋滞」することなくスムーズに調理することです。そのためには、コンロ、電子レンジ、そのほかトースターや魚焼きグリルなどを組み合わせた献立を立てることが必要。コンロばかり使う献立やレンジばかり使う献立は、「キッチン渋滞」がおこるので避けます。
私はいつもご飯を作る前に「最初にこれをして、次にこれをして、その間にこれをしよう!」という感じで頭の中で献立が完成するまでのイメージをしてから調理しています。毎日ご飯作りをしている方は、何気なくやっていることかもしれませんが、実はこの何気ないイメージがとっても大切だったりします。
●計画を立てて1週間分をまとめ買い
コンロ・レンジ調理などをバランスよく組み合わせた1週間分の献立を決めたら、材料を買い出しに。こうすることで、食材の無駄、調理時間、献立を考える時間を減らすことができます。
買い物から帰ってきたらすぐに下ごしらえをしておく
料理のなかで時間がかかるのは、野菜を切ったりお魚の下処理をしたりという下ごしらえです。野菜を刻んで保存しておけば、当日のご飯作りがぐんとラクになります。肉や魚は、新鮮なうちに下味を付けたり臭みをとったりして冷凍保存しておけば、時短になるだけでなく美味しくなりますよ。
その1:野菜をまとめて切って冷蔵・冷凍保存する
・ほうれん草は3cm幅に切って半量は冷蔵保存、半量は冷凍保存する。
・小ねぎは小口切り、えのきは石突きを切り落として半分に切って冷凍保存する。
・にら1/3束は細かく刻んで冷凍、残りは4~5cm幅に切って冷凍保存する。
・なす1本は乱切りにして冷凍保存する。
その2:肉や魚を小分けにして下処理をする
・ぶりの切り身に酒大さじ1、塩ひとつまみをふりかけてしばらく置き、熱湯を回しかけて霜降りをする。水気を拭いてラップでひとつずつ包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する。
・豚こま肉は、150gと350gに小分けにして冷凍保存する。
・鶏むね肉をひと口大に切ってお肉をやわらかくする『ブライン液』に1時間~ひと晩漬けて水気を切り、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する。
●『ブライン液』のレシピはこちら
その3:冷凍して当日は焼くだけにしておく
・金曜日の献立に予定している『茄子の豚肉巻き☆ネギ胡麻ポン酢』
の工程1まで作る。ラップで4つずつ包んでジッパー付き保存袋に入れ、冷凍保存する。
コンロとレンジをフル活用!同時調理でさらに時短が叶うお助け献立
煮物や煮込み料理は時間がかかるので、時短献立には向いていません。炒めたり焼いたりするだけのレシピがおすすめです。副菜は電子レンジや和えるだけのレシピとの組み合わせてキッチン渋滞を回避します。同時調理をすれば20分もかからず、もっと短時間に一汁三菜が作れますよ。効率的な調理の順番を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
豚こまを丸めて揚げるだけ!ねぎ塩唐揚げ献立
なすとおくらの煮びたしを最初に作ってひたしておきます。同時に、サラダで使う長芋を酢水にさらしてあく抜きをしておきます。その間に、お味噌汁とねぎ塩豚唐揚げを作りましょう。唐揚げは、豚こま肉を利用することで調味料を漬け込む時間をカット。調味料を揉み込んで丸めて揚げるだけなのでとっても簡単です。彼も絶賛してくれた自信作ですよ。
月曜日のレシピはこちら!
●『絶品♡ねぎ塩豚唐揚げ』
●『なすとおくらの煮びたし』
●『長芋の梅しそサラダ』
●にんじんと油揚げのお味噌汁
メインも副菜も超簡単!究極の時短献立
同時調理しなくても、全部簡単なのでひとつずつ作っても20分あれば完成しちゃいます。私は、副菜2品→スープ→メインの順番で作りました。牛肉としめじの洋風トマト炒めは、ハヤシライスを炒め物にしたようなレシピで、ご飯によく合います。ごろっとしたトマトが絶品です!
火曜日のレシピはこちら!
●『牛肉としめじの洋風トマト炒め』
●『ほうれん草とコーンのバター醤油』
●『うま味洋風ちぎりレタス』
●ほうれん草と卵のコンソメスープ
焼肉のたれを使って簡単味付け!台湾風まぜそうめん献立
時短献立のポイントは、同時調理! 台湾風まぜそうめんは一番最後に作ります。スープをはじめに作って同時に梅おかかきゅうりを作りましょう。続いて、ほうれん草とにんじんのサラダを作っている間に、台湾風まぜそうめんの準備にとりかかります。台湾風まぜそうめんは先に具材を切り、焼肉のたれを使ったたれでひき肉を炒めるのと、そうめんを茹でるのを同時に作業。そうめんが茹であがって、具材をのせれば完成です。
水曜日のレシピはこちら!
●『台湾風まぜそうめん』
●『梅おかかきゅうり』
●『ほうれん草と人参のツナ胡麻マヨサラダ 』
●かにかまスープ
下ごしらえしておいたお肉と野菜で時短献立
ちくわの磯辺揚げならぬ磯辺和えは、調理時間わずか1分。最初に副菜2品→お味噌汁→メインの順で作ります。メインは、ブライン液に漬け込んでおいた鶏むね肉、カット済みの冷凍なすを炒めるだけ。20分で献立が完成しますよ。下準備が終わっているのでラクちんです。下準備を終えていない場合は、最初に鶏むね肉を切ってブライン液に漬け、なすを切ってあく抜きをする作業からすれば時短になりますよ。
木曜日のレシピはこちら!
●『鶏むね肉となすの甘酢炒め』
●『ちくわの磯辺和え』
●『トマトと豆苗のやみつきナムル』
●おくらと油揚げのお味噌汁
キッチン渋滞なし!スムーズに調理可能なノンストレス献立
コンロを使うレシピ2品、レンジを使うレシピ1品、火を使わないレシピ1品でキッチン渋滞を解消! ストレスなくスムーズに調理できて時短が叶います。トマト入りの豚にら玉は、夏バテ防止&スタミナアップにぴったりのおかずです。副菜→スープ→メインの順に作るのがおすすめです。
金曜日のレシピはこちら!
●『トマト入り豚ニラたま』
●『きゅうりのツナマヨコーンサラダ』
●『えのきとかにかまのナムル』
●レタスと卵のスープ
下処理したぶりがあればすぐ完成!ぶりの香味だれ献立
ぶりの香味だれがけは、魚料理だとテンションが上がらない彼も喜んでくれた一品でおすすめです。ぶりは解凍後、面倒な下処理なしにそのまま使えるのでラクですよ。料理に慣れている方は、長芋を焼いている間にごま和えを同時に調理。ぶりをこんがりと焼いている間に、お味噌汁をササッと調理すると、もっともっと時短になりますよ。料理初心者さんはひとつずつ作っても十分時短なメニューなので、安心してくださいね。
土曜日のレシピはこちら!
●『こんがりぶりの簡単香味だれがけ』
●『ほくほく☆長芋の海苔巻きステーキ』
●『ちくわとほうれん草と人参の胡麻和え』
●わかめと豆腐のお味噌汁
冷凍しておいた肉巻きが大活躍!ラクちん献立
大葉入りなすの豚肉巻きは、巻いた状態で冷凍保存しているので大幅時短! 前日に冷蔵庫に移して解凍しておけば、調理するときにサッとそのまま使えます。調理の順番は、最初におひたしを作って冷ましておきましょう。次にお味噌汁→メイン→豆腐の卵あんかけの順で作るのがおすすめです。豆腐の卵あんかけは温かい方が美味しいですよ。
日曜日のレシピはこちら!
●『茄子の豚肉巻き☆ネギ胡麻ポン酢』
●『豆苗と油揚げのお浸し』
●『豆腐の卵あんかけ』
いかがでしたか? 買い物から帰ってきたらすぐに野菜を切ったりお肉や魚を下処理して保存しておくだけで、ぐっと平日の調理がラクになりますよ。コンロやレンジ、和えるだけのレシピを上手に組み合わせた献立を考えることもポイントです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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