食卓をパッと華やかにするトマト
夏野菜の代表の一つ、トマト。赤いトマトを料理に入れるだけでぱっと華やかに仕上がりますよね。そんなトマトに多く含まれているのは「リコピン」。「リコピン」は抗酸化作用があり、カラダの老化を遅らせてくれます。
鮮度の良いトマトの見極め方
美味しいトマトを選ぶポイントは3つあります。
・へたがぴんとしている
・張りとつやがある
・お尻の部分に白い放射状の線がある
へたから水分が蒸発していくので、ピンとしているものほど水分が抜けていないという印なので新鮮です。また、水分と栄養のバランスがいいとお尻の部分に白い放射状の線が出てきます。
美味しく食べるレシピ
・トマトのオーブントースターオムレツ(ヤミー)
トマト1個を半月切りにしてオリーブオイルを塗った耐熱皿に並べ、ハーブソルト、ピザ用チーズ各適量をふりかける。溶いた卵2個分流し入れて火が通るまでオーブントースターで焼く。
・シャーベットトマト(きじま)
トマトのヘタをくりぬき、ラップに包んで冷凍庫へ。水にさらして皮をむき、すりおろしかミキサーにかけてシャーベット状にする。
パリッと食感とみずみずしさが美味しいきゅうり
きゅうりは利尿作用、塩分排出効果のあるカリウムが豊富に含まれています。体の熱をとってくれる働きもあるので、夏にはぴったりの食材です。
鮮度の良いきゅうりの見極め方
・トゲが鋭く尖っている
・太さが均一でひきしまっている
・色は濃い緑色をしている
きゅうりのトゲは時間の経過とともに丸くなります。色も鮮度が落ちると薄くなってしまうのが特徴です。太さが均一でないものは、水分がたまっている証拠なので、新鮮なきゅうりではありません。
美味しく食べるレシピ
・きゅうりとしょうがのたまり漬け(熊八)
5mmほどの小口切りにしたきゅうりに塩をふり、しばらくおいて水気を絞る。千切りにしたしょうがと一緒にたまりしょうゆで漬ける。
・豆腐のきゅうりおろし和え(本田)
絹ごし豆腐1/2丁は小さめの角切りにし、キッチンペーパーの上にのせて水を切る。ボウルにきゅうり1本をすりおろし、はちみつ大さじ1、塩小さじ1/4、ごま油大さじ1/2を入れて混ぜる。
水分豊富でおいしさを吸収してくれるなす
なすの深い紫色は「アントシアニン」というポリフェノールの一種。また、なすは体の熱をとってくれるので、夏バテ防止にも役立ちます。
鮮度の良いなすの見極め方
・ヘタのとげがとがっている
・皮に張りがある
・身が引き締まっている
鮮度のチェックはヘタの部分を見るとわかります。とがっているとげがあるものほど新鮮です。皮に張りがあるのも良質な証拠。茶色になっているものは鮮度が落ちているので注意が必要です。
なすを美味しく食べるレシピ
・なすのごま煮(本田)
なす3本の皮をむき、縦4等分に切る。鍋になす、だし汁1カップ、酒、みりん各大さじ1を入れて、中火で5分ほど煮る。白ねりごま大さじ1、塩小さじ1/4を入れてひと煮立ちさせる。仕上げにみょうがの輪切りを散らす。
・なすのからし和え(ヤミー)
なすは半月切りにして塩でもみ、水分が出るまでおいたらしっかりと水気をしぼる。和がらしとしょうゆを混ぜ合わせ、なすを加えて和える。
鮮度の良い夏野菜で夏を楽しんで!
これからが旬になる夏野菜。賢く選んで美味しくいただきましょう。
ちなみに今回ご紹介した内容は、TOKYO料理部!の4人が共同で制作した『毎日おいしい 野菜のおかず500』(成美堂出版)に詳しく載っています。
こちらの本では、旬の野菜はもちろん、定番の野菜のレシピを500レシピも掲載! この一冊があれば、毎日のおかずに困ることはありません! TOKYO料理部!の4人の料理家のイチオシレシピをチェックしてみてはいかがでしょうか?
※写真、テキストは『この一冊があれば! 毎日おいしい 野菜のおかず500』(成美堂出版)¥1,200(税抜)より抜粋