冬の大定番!寒い夜のごちそう「ふろふき大根」
大きく切った大根をたっぷりのだしで煮て、練り味噌をかけて食べるふろふき大根。寒い冬の夜に、だしがたっぷり染み込んだあつあつの大根にふうふう息を吹きかけながら食べる美味しさは格別です。
今回は、シンプルな調理法だけに、ポイントを押さえて作ることで格段に美味しくなるふろふき大根の作り方をご紹介します。冬になると甘みが増す大根をさらに甘く仕上げるコツや、大根の便利な保存方法も。しっかりマスターすれば、お料理上手と思われること間違いなしですよ。
しみじみ美味しい基本の「ふろふき大根」の作り方
【材料(2人分)】
大根 10cm(約500g)
米 大さじ1/2
昆布 5cm角ほど
A味噌・みりん 各大さじ1
A醤油・砂糖 各小さじ1
柚子皮 お好みで適量
【作り方】
《下準備》
大根は、大根の中部(真ん中)を使用し、4〜5cm長さの輪切りにする。皮を厚めにむいて面取りし、大根の裏側に十文字に切り目を入れる。
【POINT】
大根の皮付近には繊維が多くあり、加熱しても筋っぽさが残り食感が悪くなるため、皮は厚めにむきます。また、大根の角が煮崩れないように角を包丁でくるっとむいて面取りしてくださいね。そのあと、大根の中心部分まで早く火が通ってだしが染み込むように十文字に隠し包丁の切込みを入れます。むいた皮と面取りした大根は、きんぴらなどにして使うと食材のむだもなく簡単にもう1品できますよ。
1.鍋に大根がかぶるくらいの水と米(または米のとぎ汁)を入れ、強めの中火で20分ほど茹でる。竹串がスッと刺さるぐらいまでやわらかくなったら、火を止めてそのまま冷ます。鍋のお湯を捨て、鍋に水を入れて大根を洗う。
【POINT】
下茹ですることで大根の細胞壁が壊れ、やわらかくなって味が染み込みやすくなります。その際、下茹でにお米やとぎ汁を使うことで、米に含まれるでんぷんが大根独特のえぐみや臭みを取ってくれ、甘みが出ます。米は大きめのだしパックに入れると下茹で後に洗うときに楽ちんです。大根を洗うときは大根を取り出して洗うと崩れやすいので、鍋に直接水を入れて洗ってください。
また、下茹でした大根をそのまま冷ますことで透明感のあるきれいな大根に仕上がります。下茹でした大根を洗い、清潔な保存容器などにかぶるくらいの水と入れておくと冷蔵庫で1週間保存できます。ふろふき大根はもちろん、おでん、煮物など便利に使っていただけますよ。
2.鍋に昆布を入れて大根をのせ、かぶるくらいの水を入れて30分〜大根がやわらかくなるまで煮ます。
【POINT】
ぐらぐら煮立てると煮崩れるので、沸騰させずにコトコト煮込むのがポイントです。使う大根によってやわらかくなる時間が変わってくるので、様子を見ながらしっかり中までやわらかくなるように煮込んでください。
3.フライパンか鍋にAを入れて混ぜ合わせ、とろみがつくまで煮詰めます。大根を器に盛り、味噌とお好みで柚子皮を添えます。
【POINT】
少し弱めの中火で焦げないように煮詰めるのがポイントです。持ち上げたときにポトンと落ちるくらいのやわらかさに仕上げてください。
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しみじみ美味しい*基本のふろふき大根
時間がないときは「時短ふろふき大根」
ゆっくり時間をかけて作る「ふろふき大根」はやはり格別な美味しさですが、時間をかけずに作りたいときもありますよね。そんなときは大根の下茹でをレンジで。
大根を耐熱容器に入れてラップをし、レンジで加熱したあと(とぎ汁に入れてレンジ加熱すると本格的な仕上がりになります)お鍋で工程3から作ってください。また、下茹でせず、圧力鍋で下準備した大根をそのままだしで煮込んで作る方法もあります。その日の状況に合わせて、作りやすい方法で作ってくださいね。
ふろふき大根の日のおすすめ献立は?
【主菜】やわらかささみの串焼き
「ふろふき大根」に合わせ、主菜にも消化吸収がよく、良質なたんぱく質やビタミンなど豊富な栄養成分を含んだささみを使ったおかずはいかがでしょう? 淡白になりがちなささみに梅干しを合わせることで味にアクセントがつき、梅干しに含まれるクエン酸が免疫力を高め、風邪やインフルエンザにかかりにくくします。
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たまらない美味しさ!柔らかササミの串焼き
【副菜】ほうれん草と海苔のナムル
ふろふき大根に合わせ、もう1品、今が旬のほうれん草を使ったおかずはいかがですか? 今は一年中スーパーで見かけるほうれん草ですが、旬のこの時期のほうれん草は栄養満点! そこに「海の野菜」とよばれる海苔を合わせ、さらに栄養価を高めます。美味しく旬の食材を食べて風邪を跳ねのけましょう。
●詳しいレシピはこちら
レンジで簡単!ほうれん草と海苔のナムル
【汁物】豚バラ白菜とツルんと餃子の皮でワンタン風スープ
主菜と副菜があっさりめのメニューなので、汁物には食べごたえのあるワンタン風スープを合わせます。豚バラに白菜、ツルンとした餃子の皮でボリューム満点! 火が通りやすい食材ばかりなので、あっという間に完成しますよ。お好みで溶き卵を入れても◎
●詳しいレシピはこちら
5分で!豚バラ白菜とツルんと餃子の皮でワンタン風スープ
いかがでしたか? 今回は基本の味噌だれでシンプルに作りましたが、ひき肉を入れて肉みそやあんかけにすればボリューム満点のおかずにもなりますよ。
年末年始でつい食べ過ぎてしまって胃が重い…と感じることが多い1月。7日に無病息災を祈って食べる「七草粥」にも「すずしろ」として入っている大根には、消化を促し、胃腸の働きを助ける効果があります。ふろふき大根で体を内側から温め、胃腸を労って元気に寒い冬を乗り切ってくださいね。
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