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2015.12.19

シュトレン、レープクーヘン、プレッツヒェン。クリスマスを待ちわびる日々、アドヴェント(待降節)。

キーワード
クリスマス シュトレン ヨーロッパ イベント 食べ物 食文化 マメ知識
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12月に入り、いよいよ寒さも増してきました。



早いもので、気付けばクリスマスまであと少し。


明日12月20日は、いよいよ第4アドヴェント(待降節第4主日)です。



・・・「アドヴェント」というのは、そう。

あの「アドヴェンツカレンダー」の、「アドヴェント」ですね!



 

↑ ドイツのアドヴェンツカレンダー。クリスマスまでの毎日、数字の箇所を一つずつ順番に開けて行く。中にチョコレートなどのお菓子が入っているものが人気。




このアドヴェント(待降節)というのは、読んで字のごとく、「キリストの降誕を待つ期間」のこと――。



言うなれば、来るクリスマス(キリストの降誕祭)に向けての準備期間というわけです。



そんな準備期間には、実はやることがいっぱい。


何しろみんながクリスマスを楽しみに待ちわびているので、たっぷり時間をかけて、気合を入れて準備をしていきます。



そんな、ワクワク感とお楽しみがいっぱいのアドヴェントにすること。


今回は、それをちょっとのぞいてみましょう。



 
* * *



 



まずは何といっても、このアドヴェントという期間を象徴する大事なもの、アドヴェンツクランツ



上の写真のような、もみの木などの常緑樹に大きなキャンドルが4本ついているリースのことです。


このキャンドルに、クリスマスの4週間前の日曜日から、毎週1本ずつ火を点けていきます


たとえば今年で言うと、11/29(日)の第1アドヴェントから始まって、12/6、12/13、そして明日12/20と、4回の日曜日を数えていきます。


いわば、クリスマスまでのカウントダウンのようなものですね。



 

 
↑こんな風にリースだけ売られていたりもするので、自分で手作りする人も。




家庭で作る場合もありますが、11月末頃になるとお花屋さんや市場などでもこれが売られるようになります。


赤いキャンドルに緑のリースというのが定番。でも中には白やゴールドのものもあったりして、とにかくヴァリエーションが豊富です。


最近だと、「4本だとちょっと大きいし、大変だわ・・・」という人のために、1本だけの小さなクランツも売られていたり。


いずれにしても、この時期のお花屋さんはこのアドヴェンツクランツでいっぱいになって、それを見ているだけでもとても楽しいものです。









・・・そうそう、この時期ならではと言えば、こんなのもありますね。


 



ほら、これ、何かわかりますか?



・・・なんだか、周りに木の枝がいっぱい散らばっていますよね?


そう。こちら、クリスマスツリー用のもみの木を売るお店なんです。


常設というわけではなく、この時期になると近所の駐車場などに突如出没したりもするから、最初は「???」となってしまいます。




扱われているのは、もちろん生の本物の木。


こちらに直接足を運び、この機械でちょっと形を整えてもらったりしながら、自分好みの枝ぶりの木を持ち帰るんです。

こだわる人は、これ本当にこだわって、寒い中を長時間、あれこれ見て回ることも。

そして持ち帰ったら、思い思いの飾りつけをして楽しむというわけ。




 



ちなみにそんなクリスマスツリーは、普通、年明けまで飾られます。


ヨーロッパのクリスマス&年末年始の祝われ方って地域によってもさまざまなようですが、特に一つの目安となるのが、1月6日――。


この日は公現節と申しまして、聖書によると、ベツレヘムでのイエスの誕生を知った三人の賢者(三王や、東方三博士とも言う)が黄金・乳香・没薬を持ってお祝いに駆けつけたという日なのです。



たとえばフランスで、ガレット・デ・ロワというお菓子が食されるのもこの日。


実はヨーロッパの場合、アドヴェント(待降節)からこの公現節までがいわゆるクリスマス・シーズンに相当し、その間で迎える大晦日には、盛大に花火を打ち上げてカウントダウンをします。


そして年を越し、1月6日の朝、こうしたクリスマスツリーを家の前に出しておくと、業者が回収して行ってくれることになっているのです。










さてさて、そんなアドヴェントは、お菓子作りにも精を出す時期。


なぜって、クリスマスの前後は家族や親戚がたくさん集まる機会ですし、そのお茶うけなどにも喜ばれるからです。




有名なところでは、何と言ってもドイツのシュトレンですね。


 

 
↑ 最も有名な、ドイツ東部・ドレスデンのシュトレン。ずっしりした重さに、バターの入ったしっとりした生地、たっぷりの干しぶどうがたまらなく美味。

 

日本ではよくシュトーレンと呼ばれていますが、ドイツ語の正しい発音では、本来、シュトレンと伸ばさずに言います。


そんなシュトレンは、家庭によっても、お店によっても、とにかくお味がさまざま。

その分、レシピもヴァリエーションも星の数ほどあって、ケシの実やマジパン、アーモンド、ナッツ類などが入っているものもあります。


しかし、中でも最も有名なのは、やはりドレスデンのシュトレンです。


 


バターや干しぶどうが使われているのが特徴で、「クリストシュトレン(キリストのシュトレン)」とも呼ばれますね。


白い布にくるまれた幼子イエスを思わせる、見た目と形状。


ずっしりととても重いお菓子ですが、生地は思いのほかしっとりとしていて本当に食べ飽きることがありません。


ご存じの通り、このシュトレンを期間中に少しずつスライスしながらいただくのが、ドイツでの定番のアドヴェントの過ごし方です。





 

 
↑ 同じくクリスマス・シーズンの定番お菓子、レープクーヘン。蜂蜜と香辛料がたっぷり使われている。


シュトレンもそうですが、冬場にはやはり、こんなドライフルーツやナッツ類をたっぷり加えた、スパイスが香る保存の効く焼き菓子が重宝されます。


日本でもおなじみのクリスマス文化の発祥地とされるドイツでは、他にこんなお菓子も有名。


こちらは、「世界一有名なクリスマス市」があることで知られるドイツの街、ニュルンベルクの名物、レープクーヘンです。


四角形やまるなど、形もさまざまですが、チョコレートでコーティングしたものや、アイシングのされたもの、上にスライスアーモンドをのせたものなど、味にもいろいろなヴァリエーションがあります。


だいたい共通しているのは、香辛料がたっぷり使われたスパイシーな味わいと、しっとりした重めの生地に、蜂蜜の甘さがクセになるという点。


古くから交易で栄え、近くに蜂蜜の豊富に採れる森があったニュルンベルクならではのお菓子だそうですが、最初は結構甘いなぁと思いつつも、食べ慣れると一気にクセになる! そんなお菓子です。







 

 
↑ ベルギーやオランダ発祥の焼き菓子、スペクラティウス。サンタクロースのモデルとされる聖ニコラウスの伝説にちなんだモチーフの絵柄で型抜きされることが多い。最近では、船や風車、家なども見かけられる。



逆に、ちょっと軽めの焼き菓子ですと、こんなスペクラティウスというものもあります。


こちらはカルダモンやクローブ、シナモン、ジンジャー、胡椒などのスパイスがふんだんに使われ、サクサクとした食感が特徴。

 
絵柄がいろいろあって面白いですが、雰囲気としては、日本の喫茶店などでよくコーヒーに添えられて出てくる、ベルギーのロータスビスケットというお菓子にちょっと似ているでしょうか。







そして、小分けにラッピングしてお持たせもできる、こんな小さなクッキー類も定番中の定番。

 


こうした小型のクッキー類を、総称してプレッツヒェンなどと呼びますが、各家庭ではクリスマスの前にこういうのをたくさん作って、お茶の時に出したり、互いにお持たせし合ったりします。


こういったものは、年間を通じてさまざまなイベントの機会に作られますが、やはりこのクリスマス・シーズンは特に出番が多いようです。


種類は、実にさまざま。


 

 
↑ ツィムトシュテルン。シナモンの風味が香る星形のアイシングクッキー。




シンプルに焼き上げた伝統的なクッキーに混じって、アーモンドパウダーを加えて焼き上げたサクサク軽めのヴァニラ・キプフェルや、マジパンにココナッツファインをまとわせて焼き上げたココナッツ・マカロンなども、ちょっと個性があってとても美味しいものです。


 

 
↑ ヴァニラ・キプフェル。ウィーン発祥のお菓子で、可愛らしい三日月形とアーモンドプードルの入ったサクサク食感が特徴。
 
 
 
↑ ココナッツ・マカロン。外はサクサク、中はむっちり。ココナッツの香りがとても美味しい。




 
* * *





・・・いかがでしたか?


こうして見ていくと、クリスマスの時期って、もうアドヴェントだけ見ても本当に美味しそうなものが多いですよね!



そんな印象は、冬場最大のお楽しみ、クリスマス市に行くとさらに強くなります。


そのお話は、また別の機会に――。




 
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