うさぎの丸焼きに見立てた形が面白い、 ドイツ版ミートローフ 「にせうさぎ(Falscher Hase)」。うさぎと卵がモチーフになっているのでイースター(復活祭)が近いこの時期にピッタリのお料理です。オーブン任せで作れるのも魅力。
◆成形する時は、卵を下の方にうずめ、できるだけ高さを出すような感じでやると仕上がりが綺麗です。 ◆写真の付け合わせは、茹でたプチヴェールとミニキャロットです。
ゆで卵を作っておく。
玉ねぎをみじん切りにし、バターで透明感が出るまで炒めて一度冷ます。 牛乳とパン粉を合わせてふやかしておく。オーブンは200度に予熱する。
ボウルに、あいびき肉、玉ねぎ、牛乳とパン粉、A マスタード大さじ1強、パセリ (みじん切り)大さじ1、マジョラム(ドライ)、パプリカ パウダー、ナツメグ各小さじ1/8、塩小さじ1/4、こしょう少々(きつめ)、卵1個を入れて混ぜ、粘りが出てなめらかな質感になるまで丁寧に混ぜこねる。
オーブンの天板にクッキングシートを敷いて 2 をのせ、中にゆで卵を入れて カマボコ型に成形する。(※ゆで卵は焼くと上の方に上がってきてしまうので、できるだけ下の方に深くうずめるように並べるとよい。)
3 を200度のオーブンで約30分焼き、焼き上がったら取り出して 肉汁が落ち着くまでふんわりアルミホイルをかぶせておく。
その間にソースを作る。 フライパンで小麦粉を乾煎りし、バターを加えてよく練ったら、 天板に残ったミートローフの焼き汁と白ワインを加えてひと煮立ちさせる。 牛乳 または ベジタブルストックを少しずつ加えていき、丁寧に溶かし混ぜ、塩、こしょうで味を調える。
ミートローフが冷めたらカットし、ソースをかけていただきます。
★このお料理については、こちらのコラムでもご紹介させて頂いています。 連載コラム「ヨーロッパ 食の風景」 第2回:イエローとグリーンの春 《 春のお祭りとイースター(復活祭)》 https://oceans-nadia.com/user/26/column/61
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庭乃桃
料理・食文化研究家
料理・食文化研究家 / 女子栄養大学 食生活指導士 / フードライター どこの国のお料理でも、 しみじみとおいしいものが好きです。 ○旬の食材、季節感を大切にしたおかず ○ひと鍋で作れる欧風家庭料理 ○簡単エスニック などを作っています。 企業向けレシピの開発や 食関連の書籍・コラムの執筆、 翻訳、講演など活動中。