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夏野菜をたくさん摂りたい時のメニューです。単品ではズッキーニや茄子を食べてくれない娘も、こちらなら喜んで食べてくれるという魔法の一品。映画『ラタトゥイユ』のネズミ、レミーが作ったラタトゥイユのビジュアルを参考にしながら、シンプルなミルフィーユ仕立てにしてみました。加熱された野菜の旨味にアンチョビの塩気がアクセントとなります。ですので、塩は使用していません。 ハーブはタイムとローズマリーがおすすめですが、なければタイムだけでも入れてくださいね。風味が一段とアップします。
この料理のポイントは、野菜の選び方です。茄子やズッキーニは輪切りにした時に同じような大きさになるものを選んでください。 普通のトマトは半分に切るなどして、ズッキーニと茄子に大きさを揃えるようにして下さい。 アンチョビはオリーブオイルに溶かしてから野菜に回しかけた方が、まんべんなくその塩気が行き渡ります。ですが、どうしても時短!という方は、細かくちぎったアンチョビを野菜の上にふりかけてから、オリーブオイルを回し入れて下さい。 オーブン内で加熱途中、野菜の表面が極端に乾燥している場合には、オリーブオイルを追加で回し入れて下さいね。
ズッキーニとナスは0.5mmの厚さで輪切りにする。 トマトも同じような形状になるように切る。 オーブンは180度に予熱する。
アンチョビオイルを作る! オリーブオイルにアンチョビ、お好みでニンニクも加え、 アンチョビをフォークで崩しながらオリーブオイルに溶かしていく。(固形が多少残ってもよい)
耐熱皿の底にオリーブオイルをさっと敷き(もしくはオーブンペーパーでも)A ズッキーニ大1、トマト2,3個、茄子小2を順に円を描くように並べていく。すべて並べ終わったら、工程1のアンチョビオイルをまんべんなく回しかける。
お好みでこしょう、タイムやローズマリーを乗せ、180度のオーブンで約25分から30分、野菜にしっかりと火が通るまで焼き上げる。
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Tsugumi
イタリア家庭料理教室主催 / イタリア家庭料理研究家 / 料理ライター / 野菜ソムリエ / 12年間の国際線CAを経て、各国のおいしいものとの出会いから料理家への道へ。 フィレンツェへの2年間の料理留学他、懐石料理やヴェトナム料理を学ぶ。 2008年よりローマ在住。料理ライターとして活躍する他、ブロガーとしても活躍中。 得意料理は旬の野菜を用いたものや創作料理。Nadiaでは出来るだけ時間のかからないシンプルで簡単な料理をご紹介していきます。イタリアンを中心に、それだけにはとどまらない、現地で出会った世界各国の美味しいレシピを再現していけたらと思っています。