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2016.02.09

「ゴボウ」の味がする「お芋」のおはなし。

キーワード
菊芋 レシピ ヘルシー 野菜 ヨーロッパ 食べ物 根菜 ダイエット 食物繊維
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今日は、ちょっと面白い食材のお話などしてみようかと思います。


ヨーロッパに住んでいた時に、市場で見つけて興味を惹かれたもの――。


 


・・・なんだか見た目は、球根のようで。

最初は、「もしかして根しょうがかしら?」とも思ったのですが、それともどうも違うらしい。


冬になるとよく見かけるものだから、なんだろうと調べてみたら、日本でいうところのキクイモ(菊芋)という野菜でした。



北アメリカが原産ですが、ヨーロッパでは主に、トピナンブール(Topinambour/ Topinambur)イェルサレム・アーティチョーク(Jerusalem artichoke)という名前で売られています。


 


 
そのゴツゴツした愛想のない見た目とは裏腹に、中を割ってみるとなんともみずみずしく、むしろシャキシャキとしています。同じキク科の野菜、ヤーコンとも少し通じるものがありそうです。



で、こちら。どうやっていただくかと言うと、西洋ではポタージュにするのが一般的。

実は栄養的にはかなり優れたお野菜でして、「芋」といってもキク科の植物なので、通常、芋類にある澱粉質がほとんど含まれていません。

そのかわりにイヌリンという物質が豊富で、その点が糖尿病や肥満の改善にあたって
注目されているのだそう。なぜって、イヌリンは水溶性植物繊維なので、一緒に摂った糖質の吸収を抑制してくれる働きがあるからです。


 



体に良いと知ったら、一層興味がわいてくるこのお野菜、キクイモ(菊芋)。


けれど、実はこのキクイモ、海外在住者にはもう一つ嬉しいことがあります。

風味が、どこかちょっと日本のゴボウに似ているんですね。よく考えたら日本のゴボウも立派なキク科のお野菜。遠い親戚のようなものかもしれません。


ヨーロッパに住んでいた当時は「日本のゴボウ」がまず手に入らなかったので、よくこのキクイモを使ってゴボウの風味を思い出し、懐かしく思っていました。


 

 


キクイモはそのまま生でも食べられますので、ゴボウによく合うごまマヨ風味でサラダにしてみたり・・・


 
あるいは、お鍋や汁ものの具材にしたり、炊き込みご飯というのもおいしくてよく作りました。






嬉しいことに、そんなキクイモ(菊芋)は、最近では日本の産直野菜のコーナーやスーパーなどでも時々見かけられるようになりました。


やはり、そのイヌリンの作用が秀逸なので、健康志向の方々の間ではすでに注目の食材なのですよね。



調理はだいたい皮をむく程度で、あとは食べやすく切ればいいだけ。

ただし一応アクがあり、食物繊維が豊富に含まれているため、特にお腹が弱いという方はさらに一度水にさらしてからお料理に使うのが良いと思います。

そのまま置いておいても結構もちの良いお野菜ですし、扱いも案外簡単です。




 
↑ キクイモ(菊芋)の花。



生ですと、シャキシャキ、ほんのり甘くてみずみずしく

火を入れれば、ねっとり、ほっくりして、クセが少なくとても食べやすいお味になります。


火が通りやすくて、煮ても焼いても炒めてもおいしいですから、案外いろいろなお料理に活用でき、和食のおかずには特によく合いますよ。



・・・見た目がかなり地味なせいか、売り場で見かけても思わず通り過ぎてしまいそうなさりげなさ(!!!)ですが、このなんとも言えない香りと甘みはぜひ一度試してみる価値ありです。

体にもとても良いお野菜だそうですので、どこかで見かけたら、ぜひ一度召し上がってみてください。


 

 
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