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大きなお鍋でコトコト煮込む、真っ赤なボルシチ。お肉の出汁を吸い込んだ野菜とビーツの甘みが混ざり合い、体にじんわり、しみこむようなおいしさです。今回はひよこ豆も加えてアクセントに。
◆乾燥ひよこ豆を使う場合は、その戻し汁を使って牛肉を茹でてもかまいません。 また肉の下茹で時間は、肉の大きさにもよりますので適宜加減してください。 ◆生のビーツでも作れます。その場合は酢と塩を入れた水でビーツを皮ごと10~20分ほど茹で、 あら熱が取れたら皮をむき、食べやすく切って使います (まな板が真っ赤に染まるので、ラップを敷いたり、牛乳パックなどを広げた上でやるといいです)。
乾燥ひよこ豆は、一晩水につけて戻しておく。
大きな厚手の鍋にA 牛すね肉300~400g、ローリエ1枚、にんにく1~2片、水4カップ(かぶる程度)を入れて火にかける。 煮立ったらアクを取り、弱火で蓋をして、肉がやわらかくなるまで1時間30分ほど 煮込む。
その間に野菜類を切っておく。 すべて大きめの角切り、またはざく切りにする。 (※火の通りにくいにんじんは小さめの角切りに、キャベツや玉ねぎ、かぶは やや大きめに切ります。)
1 の鍋から肉とローリエを取り出し、トマト缶と水けを切ったひよこ豆、 2 の野菜類をすべて入れる。塩小さじ1/4を振ってざっと混ぜ、弱火で蓋をして 20分ほど煮る。
ビーツを缶詰の汁ごと加え、食べやすくほぐした牛肉を戻し入れる。 塩・こしょう(分量外)で味を調え、煮立ったら火を止める。
そのまま蓋をして10分ほど置き、味をなじませる。 サワークリームとディルを添えていただきます。
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庭乃桃
料理・食文化研究家 / 女子栄養大学 食生活指導士 / フードライター。 企業向けレシピの開発、スタイリング・撮影、 食関連の書籍・コラムの執筆、翻訳、 セミナーイベントへの登壇、講演など 幅広く活動しています。 ●旬の食材、季節感を大切にしたおかず ●ひと鍋で作れる欧風家庭料理 ●簡単エスニック 大学院でヨーロッパの歴史・文化を専攻、 現地に数年在住。日本食が食べたくて 食材や調味料にあれこれ工夫した経験や、 ヨーロッパの家庭料理・郷土料理を学ぶことで触れた 各国の食文化や食への取り組みなど、 レシピにも活かしていけたらと思います。 2020年、欧州連合(EU)の 食品・飲料プロモーション 「パーフェクトマッチ・キャンペーン」で、 EU食材×日本食材のマッチングによる 季節のオリジナルレシピを開発・監修。